広重展
【広重展】
浮世絵師で有名な四天王クラスと言えば、冨嶽三十六景の葛飾北斎、役者大首絵の東洲斎写楽、美人画の喜多川歌麿、東海道五拾三次の歌川広重
筑後船小屋駅前にある九州芸文館で『歌川広重展』が開催してます。
広重といえば、ヒロシゲブルーで有名なインディゴ染のような濃い青が使われてるのが特徴の浮世絵
当時の風景画ポスターのような印刷物なので出版元の違いもあり、保永堂版、行書版、隷書版の3社で違う絵で、保永堂版が最も有名な東海道五拾三次で江戸日本橋から京都三條大橋までの今回、全55枚を展示してます!
浮世絵展もいろいろと観に行ってますが、揃い組みは1度ぐらいの記憶で、なかなか本物のフルセット展示企画は少ないんです
有名な作品は出発の『日本橋 朝之景』大名行列が橋を渡るシーン、『蒲原 夜之雪』静けさの夜に深々と降る雪の景色、『庄野 白雨』突然の強風のにわか雨、『鞠子 名物茶店』奥の細道で有名な俳諧師:松尾芭蕉も立ち寄った店《うめわかな まりこのしゅくの とろろじる》とろろ汁が有名な今でも存在する店
他に行書版55枚の内10枚を展示、隷書版は55枚の内8枚展示、保永堂版との違いは絵も違いますが、いわゆるクローズアップ画面の違い
『東海道』シリーズ、ゴッホも模写をした『名所百景』シリーズの『江戸名所』『諸国名所』『伊勢名所』など芸文館で約150枚を展示!
広重の描いたシリーズ版は『東海道五拾三次』の出版社違いで小さめの狂歌人も入れて221枚、『東海道』人物東海道56枚、『五十三次名所図会』55枚、など他にも五十三次シリーズを何種類も描いてるので五十三次だけで5~600枚は描いてます。
東海道五拾三次シリーズは北斎が広重より先に描いてたようですが、広重の方が大衆に人気が出て、東海道シリーズの広重で人気絵師になったという事です。
浮世絵は、《絵師》・《彫師》・《摺師》の3人の職人で出来上がるので彫師も摺師も忙しい日々だったのでは??
空もヒロシゲブルーでした
2月4日まで、九州芸文館で開催です。