赤道の下のマクベス
【赤道の下のマクベス】
北九州芸術劇場で1日のみ公演された舞台
1947年、シンガポール:チャンギ刑務所内を舞台に、BC級戦犯として収容された日本軍人と朝鮮人の死刑囚の物語を描いた作品
ストーリーは演劇にあこがれ、シェイクスピアのマクベスが好きな朝鮮人、弱虫の朝鮮人、一度は釈放されたが再び死刑囚の朝鮮人、無実を訴え続ける元日本軍人と2人の日本人の6人が看守からリンチやわずかな食料、精神的にもボロボロ、死刑執行の日がいつ来るかを恐れながら・・・
マクベスが好きな朝鮮人がマクベスやマルカム、バンクォー、マクダフなど登場人物の例えながらの監獄内の会話など、死ぬまでの時間を明るく過ごそうと・・・
しかし、ついにその日が・・・
この舞台は死刑になる必要のない人間が罪人にさせられる・・・
マクベスは剣士としても強く、リーダーシップもある人物なので、王を殺さなくても自分が王になれたのではないか!? 3人の魔女に騙されて罪人になってしまった物語ですが、この舞台と似たような意味を言いたい舞台かなと思いました。
当時の時代とは・・・を改めて考えるストーリー
出演は池内博之、平田満、他7名でした。
チラシの絵がアンリ・ルソーの【大豹に襲われる黒人】を思わせる絵でした