静嘉堂文庫美術館
【響きあう名宝 曜変・琳派のかがやき】
10月10日に東京駅丸の内側に歴史ある重要文化財の明治生命館内に移転した静嘉堂文庫美術館
創設130年の静嘉堂は三菱創業者の岩崎彌太郎の弟、2代目社長の岩崎彌之助と息子の4代目社長、岩崎小彌太の岩崎親子の三菱コレクションを展示
重要文化財84点、国宝7点が展示、その中でも最も有名品は世に3個しかない宇宙の星のような柄の一番綺麗な茶碗『曜変天目』天下の名品です
琳派の祖、俵屋宗達の六曲一双『源氏物語関屋澪標図屏風』は1600年代に京都の醍醐寺に収められてた品
一番有名な茶入『大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子』は足利義満、永松久秀、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と天下の武将の手に渡った品
太刀は『手掻包永てがいかねなが』は13世紀、鎌倉中期の大和国、奈良の刀工などの国宝
重要文化財では信長が所有してた太刀『古備前高綱こびぜんたかつな』
尾形光琳作の『住之江蒔絵硯箱』は盛り上がったデザインと古今和歌集の恋歌が描かれた有名な硯箱で形は本阿弥光悦、蒔絵は専門の職人、絵柄は光琳と3人のコラボ作
銀屏風に描かれた酒井抱一の『波図屛風』
鈴木其一の『雪月花三美人図』は菱川師宣の見返り美人の続きを思わせるような美人絵
尾形光琳の弟、尾形乾山の『色絵定家詠十二ヶ月花鳥図色紙皿』など有名な琳派の品が展示など凄い作品が勢ぞろいです
12月18日までの展示です
昭和9年に作られた明治生命館は新古典式のギリシャ神殿のような建造物で外観、内観にデザインされた彫刻の凄さ、ホワイエの吹き抜け天井が美しい内部
2階にある会議室は『対日理事会』が行われた場所でGHQマッカーサーも訪れた場所
美術館として令和3年5月に着工、美術館にするためには入口が狭い為に拡張工事を行い搬入出来るサイズにし、再びイタリア産の貴重な大理石を元に戻す、展示室は作品を守るために天井裏に空調管理システム、展示ケースは無反射ガラスなどで静嘉堂文庫美術館が完成
入館は事前日時予約なので当日の入場できません
丸の内周辺は美術館がまた増えましたので、これからの静嘉堂は三菱財閥コレクションが楽しみです