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二月花形歌舞伎

  【伊達の十役】
 
高麗屋!市川染五郎主演!伊達の十役!!
市川染五郎が善悪男女十役を早替わりする1815年作の200年前の歌舞伎の復活狂言舞台!!
昭和54年に三代目:市川猿之助が164年ぶりに復活上演し、今回、染五郎が挑む十変化!
当時、実際にあった話らしく、仙台藩 伊達家のお家騒動を題材にした演目!
染五郎が最速変化で、わずか1~2秒で役が目まぐるしく40回以上の早替りイリュージョンみたいな舞台!
実際に居た、吉原の遊郭【三浦屋】の最高峰!花魁:高尾太夫役の衣裳の打掛、のれん、衝立(パーテーション)は高尾のトレードマークだった紅葉柄で、浮世絵師:豊国や国貞も描いた浮世絵『三浦屋高尾』を観てるようで、風格ある豪華絢爛!『君は今 駒形あたり ほととぎす』有名な高尾太夫の歌だそうです。
妖術使いの赤松満裕役はマクベスに登場する魔の雰囲気のような演出、表情で存在感を出してます!
他、沢山の役で楽しませてくれて、舞台の場が10場面も変わり、舞台の小道具も何気なく置いてある衝立は狩野派っぽい雲龍図!
最後は大仕掛けの舞台が沈む屋台崩し、大化け物など壮大な舞台で物語のクライマックス!!
この演目は【3S】がキーワードらしく、早変わりの≪スピード≫、目まぐるしい≪ストーリー≫、イリュージョンのように驚きを与える≪スペクタクル≫の3つのSで、前半は飽きさせない舞台で、三幕からクールジャパン歌舞伎をじっくり楽しませる、ゆっくりした舞台! 後半はワイヤーを使った宙乗り、大掛かりな舞台仕掛けもあり、スーパー歌舞伎も取り入れた舞台でした!
他の出演は今、大ブレイク役者の尾上松也、スーパー歌舞伎の市川右近、注目のイケメン若手役者の中村隼人などなど!
 

 
染五郎さんは、いのうえひでのり演出のドクロ城シリーズ、朧の森に棲む鬼など新劇や歌舞伎を融合させた舞台も迫力の表情と演技でこなす、マルチ歌舞伎役者と思いますので、十役の目まぐるしい変化の舞台も、いつもの十倍で楽しめたように思います!
染五郎さんの口上からラストまで、歌舞伎が初めての方まで十分、楽しめる舞台です!(^^)